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生麩づくりへの想い

about FUAKI

室町時代初期に中国より伝わり、鎌倉時代末期には精進料理の一食材として用いられはじめた生麩は、肉食を禁じられていた禅僧にとって貴重なタンパク源として重宝されていました。現代においても精進料理や和食はもちろん、洋食やデザートなどにも多様的に使用されており、低カロリーでヘルシーかつ栄養価の高い万能食材です。

生麩は、小麦粉に含まれるグルテンという成分を抽出・加工して作られており、お餅のようなモチモチとした独特の食感が特徴的な食材です。原材料の種類や配合する分量、製造環境、保存方法などによって食感が大きく左右されてしまう繊細な食材のため、非常に残念なことに、生麩の本来のおいしさを知らない方も数多く存在します。

麸秋商店では、大正10年の創業から長年に渡って研究し、グルテンの分量を増やして日々の湿度や気温などを考慮することによって、弾力性が高いだけではなく、歯切れの良い生麩づくりを行うことが可能になりました。また、麸秋商店の生麩は、熟練した技術と知識を持つ職人の手によって一つひとつ丁寧に作り上げており、料理の差し色になりながらも食材と調和する、絶妙な色合いを表現しています。

生麩は、料理の主役となるような目立つ食材ではありませんが、様々な料理に彩りを与え、主役を引き立たせる名脇役的な存在であると私たちは考えています。色鮮やかな手毬麩や四季折々の植物を模る棒麩など、見た目に鮮やかで美しいことはもちろん、口に入れた瞬間にささやかなおいしさを感じてもらえる生麩をお届けするため、私たちはこれからも努力し続けます。

有限会社麸秋商店の歴史

有限会社麸秋商店は、大正10年の創業以来、初代代表である木下秋次郎から現在の3代目に渡って
「少しでも多くの人に生麩の魅力を伝えたい」という想いのもと、生麩の製造や販売を行ってきました。
麸秋商店が創業した当時は、多くの麸屋が麩の製造や販売を行っていましたが、
時代の流れとともに麩の需要が低迷し、廃業の道を選ぶ麩屋も数多く存在しました。
そんな時代の中で、「生麩の美しさやおいしさを皆様の身近なものにしたい」という思いから、
平成11年9月には、名古屋市東区に一般用小売店舗「なまふの店 麸秋」を開店し、
平成19年6月には、名古屋市の柳橋中央市場内に業務用卸売店舗である「麩あき」を開店しました。
日本の伝統文化の一端を担う食材である生麩の魅力を世に伝え続けていくとともに、
生麩の美しさやおいしさをご家庭でも手軽に楽しんでほしいという二つの想いを胸に、
私たちは誠心誠意を込めて生麩の製造と向き合い続けます。

  • 1921/ 大正10年

    初代 木下秋次郎が名古屋市東区に「麸秋商店」創業

  • 昭和34年 /1959/ 昭和34年

    有限会社麸秋商店に法人化

  • 1959/ 昭和34年

    木下和親が二代目取締役に就任

  • 平成2年 /1990/ 平成2年

    愛知県西春日井郡に豊山工場を設立

  • 1999/ 平成11年

    木下博雄が三代目取締役に就任

  • 平成11年 /1999/ 平成11年

    名古屋市東区に一般用小売店舗
    「なまふの店 麸秋」開店

  • 2007/ 平成19年

    名古屋市中村区の柳橋中央市場内に
    業務用卸売店舗「麩あき」開店

  • 平成23年 /2011/ 平成23年

    創業90周年を迎える

  • 2019/ 平成31年

    木下利輝が四代目取締役に就任

会社情報

社名 有限会社 麸秋商店
代表者 取締役 木下 利輝
資本金 300万円
創業 大正10年
法人設立 昭和34年4月
所在地 豊山工場 〒480-0202 愛知県西春日井郡豊山町大字豊場字大山4-1
TEL:0568-29-1210 / FAX:0568-29-1209 麩あき(業務用卸売店舗) 〒450-0002 愛知県名古屋市中村区名駅4-15-2
TEL:052-586-0046 / FAX:052-586-0046 なまふの店 麸秋(一般用小売店舗) 〒461-0025 愛知県名古屋市東区徳川2-4-17
TEL:052-936-7091 / FAX:052-935-0263
MAIL:fuaki_toyo@wine.ocn.ne.jp
従業員数 25名(平成30年現在)
取引銀行 大垣共立銀行 大曽根支店 / 岐阜信用金庫 楠町支店
業務内容 ・高級生麩および麩を使用した加工食品の製造
・直営店および通信販売による生麩の販売(卸売販売・小売販売)